バラのレスキュー

バラのレスキュー

バラの育て方を、Q&A形式で解説します

バラの知識

img_qaq1オールドローズとモダンローズの違いがわからないのですが…

img_qaa1現代バラはモダンローズといい、1867年にリヨンの育種家ギヨーが「ラ フランス」を発表しました。それまでになかった四季咲き大輪品種(ハイブリットティー)の第1号をかざって以来、それ以前のバラをオールドローズと呼びわけています。1867年を境に分けているのです。

img_qaq1樹形の分類にブッシュとシュラブという言葉が出てくるのですが、どのような意味ですか?

img_qaa1ブッシュというのは木立性、シュラブというのは木立性でもつる性でもない、半つる性のようになる樹形をさします。イングリッシュローズに多いのがシュラブです。

 

バラの栽培

img_qaq1無農薬でバラ栽培はできますか?

img_qaa1実際難しいと思います。やはりバラは、虫や病気がつきやすい植物。無農薬となれば、虫は捕殺すればよいけれど、病気の予防は難しい。梅雨の時期になれば、黒点病で全部の葉が落ちてしまう…。
葉がなければ、光合成ができず株が成長しません。だんだんとやせ細ってしまうということなのです。無農薬ならば、バラがボロボロになってもよいという覚悟は必要です。
薬品も効能や使い方を知っておけば、バラを育てる助けになってくれます。
やみくもに薬品を使って薬づけにするということではなく、使い方を知って無駄のないよう薬品を使って、予防するという勇気も必要かもしれません。

img_qaq1木酢液で虫や病気を防除できますか?

img_qaa1木酢液などはある一定の効果が得られるかもしれませんが、害虫と病気の防除用としてはあまり使えません。無農薬などに試みる場合は、なるべく耐病性の品種を選び、株自体を強く育つよう環境を整えてやることが大切です。それでも虫や病気は発生しますので、その自然の姿を受け止めることも大切だと思います。また、木酢液は安全とされてはいるものの、国が定める農薬法の安全確認を通過していないものが多く、おすすめはできません。
万が一のことも考え、使用の際はきちんとした防護をした方が安全でしょう。

img_qaq1冬の間もバラが咲いているのですが、咲かせていても良いですか?

img_qaa1良くはありません。
本来バラは落葉樹です。冬にお休みするはずなのです。しかし、年々暖冬になり、冬になっても葉が落ちず、休む状態をつくれずにいます。そういった場合、12月の暮れの時期に、落ちない葉は私達の手で葉を取り、年明けからは冬の手入れの誘引や剪定、寒肥を行います。

img_qaq1ハイブリットティーの側蕾はつんだ方がよいですか?

img_qaa1わきの蕾を摘み取らなくても、それほど問題はありません。摘み取らなければ、多くの花が見れますが、少々花は小ぶりになります。摘み取れば大きな花が見られるというわけです。そのことだけを考えて摘み取るか取らないかを考えればOKです。フロリバンダの房咲きになる品種のような場合、数多く咲くのが持ち味なので摘蕾の必要はないでしょう。

 

バラの虫・病気 

img_qaq1春先、新芽が突然しおれているのを見つけます。水切れではないようなのですが…

img_qaa1おそらく、バラクキバチやチュウレンジハバチの仕業です。これらの虫は花首部分に針を刺して産卵します。被害にあった箇所は5枚葉の上で切除します。卵がかえった場合、幼虫が大量発生しますので食害系の昆虫に効く薬を散布します。

img_qaq1突然苗が枯れだしたその原因がよくわかりません。

img_qaa1おそらくゴマダラカミキリの幼虫の仕業です。地際部産卵後、ふ化した幼虫が幹へと入り、幹の中をトンネル状に食い荒らします。幼虫が食い荒らした跡は木屑となってあらわれます。幼虫が入り込んだ穴へと針金をさしこみ、幼虫を捕殺するか、スミチオン乳剤などを注入します。分厚くマルチングなどをすると見つけにくいので注意して見ましょう。

img_qaq1根頭がん腫病になってしまったバラは抜き捨てたほうがよいのでしょうか?

img_qaa1根頭がん腫病は完治しにくいのですが、この病気だからといって株がすぐに枯れるわけではありません。コブ状になった患部をナイフなどでえぐり取り、そのまま栽培することをおすすめします。再びコブができた時は同じ様にえぐり取ります。

 

その他、バラを育てていて疑問・質問があれば、こちらからご相談下さい。不明な点はプロにおまかせください。

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